新着本案内(5/31~6/6)
■コニー・マオシャン『ふなのりねこ チョイザイ』くま書店(定価2,300円+税)
香港で活躍する絵本作家、コニー・マオシャン。
日常のふとした瞬間や耳にした小さなエピソードからインスピレーションを得て、美しい物語を紡ぎ出す彼女の最新刊が、ついに本邦初翻訳!
世界の優れた児童書「ホワイト・レイブンズ2024」入選作品。
海に発生する霧は、どこから生まれるの?
夜の中央フェリーターミナルでは、帰りのフェリーに乗る人たちが売店に飲み物を買いに来ます。お互いを知らないからこそ心を開きやすいのでしょう、彼らは船乗りねこチョイザイにいろいろな悩みを打ち明けます。イライラする同僚のこと、うまくいかない人間関係、不安を煽る株式市場、退屈な日常生活。チョイザイはみんなの悩みをひとつひとつバッグに詰めて、フェリーに乗り込みます……。
慌ただしい日常の片隅で、あなたの知らない物語が始まっているかもしれません。
(くま書店 内容紹介ページより)
■マーガレット・ワイズ・ブラウン 文/レナード・ワイスガード 絵/ほしかわなつこ 訳『よるとひる』童話館出版(定価1,300円+税)
昼がこよなく好きな白い猫と、夜がこよなく好きな黒い猫。2匹の猫はお互いに、昼の良いところ、夜の良いところを見せ合う…。白、黒、黄色の3色で、昼の世界と夜の世界が美しく表現された絵本。
■ジドルー 作/ユディット・ファニステンダール 絵/川野夏実 訳『くじら図書館』小さい書房(定価2,100円+税)
“これは大人に贈る美しい童話
生と、死と、永遠——
あらがえない波に揉まれても その先の未来を信じてみたくなる。
オランダ語圏のコミックWilly Vandersteen賞受賞作品。
世界8か国で翻訳され、待望の日本語版がついに発売!
(小さい書房 内容紹介ページより)
■ひらいめぐみ『ひらめちゃん』百万年書房(定価1,800円+税)
百万年書房の暮らしレーベル第8弾。
『転職ばっかりうまくなる』著者が綴る、笑えて泣ける子ども時代(平成)の思い出。
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真冬につめたい便座に座るときほど緊張する瞬間はない。注射を刺されるときのように身を縮ませ、くるぞくるぞと思いながら慎重にしゃがむ。おしりに張り巡らされた神経たちが、警戒のアラームを全身へ伝達。警戒態勢。しかし、どのくらい冷たいかは、座ってみないとわからない。いよいよおしりの半円の表面が便座にくっつく。 あ~~~~!
―「トイレマップ」より
■柳谷紀一郎『青の辞典』雷鳥社(定価:1,600円+税)
色としての青。ことばとしての青。
青の世界の入り口を、写真、イラスト等ビジュアルとともに紹介。
■qp(キューピー)『喫茶店の水』左右社(定価:2,600円+税)
著者がこれまで撮り溜めた400店以上の喫茶店の水の写真から85枚を厳選したフォトエッセイ。
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もうこれ以上に美しさの先はないような気がした。それは錯覚かもしれないし、もっと先があるのかもしれないが、自分にとってはもう充分だという気が、そのときはしたのだ。
―「美しさの先」より
■小川糸『いとしきもの 森、山小屋、暮らしの道具』文春文庫(定価:790円+税)
人生の先行きに悩んだ小川糸さんが出会った、美しい森での暮らしが綴られたカラーフォト満載のエッセイ集。
穏やかな文章、杉本さなえさんによる繊細で綺麗なイラスト、最後の方のページにある「ぱらぱらマンガ」のしかけなど…読みどころ、見どころたっぷりな一冊です。
■古賀及子『おくれ毛で風を切れ』素粒社(定価:1,800円+税)
「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』の著者による、母・息子・娘、3人暮らしの、愉快で多感な日々が綴られた日記エッセイ。
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私が小学5年生か6年生くらいのころで、祖父母宅からの帰りだった。駅の券売機で特急券を買う、特急券には喫煙席と禁煙席があった。我々はたばこを吸わない。未成年だ。なのに、なんとなく「まあいいか」と喫煙車両の切符のボタンを押してしまったのだ。なぜだかはよく分からない。でもそういう謎の「まあいいか」が「まあよくない」をチョイスすることが竹の節目くらいの頻度で私の人生にはある。
―「まあいいか」が「まあよくない」をチョイスする より
■古賀及子『おかわりは急に嫌』素粒社(定価:1,700円+税)
いま大注目のエッセイストによる『富士日記』への道案内。
戦後日記文学の白眉とされる武田百合子『富士日記』のきらめく一節をあじわいながら、そこから枝分かれするように生まれてくる著者自身の日記的時間をつづる。
武田百合子生誕100年、日記エッセイの書き手による『富士日記』再読エッセイ。
(素粒社 内容紹介より)
■山田詠美 文/今井真実 料理『Amy's Kitcen 山田詠美文学のレシピ』左右社(定価:2,600円+税)
作家 山田詠美が1985年に発表した『ベッドタイムアイズ』から、2025年までの作品中に描かれた料理より22品を、料理家 今井真実がレシピに仕立てまとめた一冊。
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