ある人にメールを返信する。
圧力を感じなくて心地よいやりとりができる。

スマホを持つようになって何年経ったか。LINEを通じての連絡が多くなった。というより、LINEできんで不便だから早くスマホにしろ、と言われてしぶしぶガラケーからスマホに変えたんだった。それから、友人知人との連絡はLINEが主である。

ただこれが、ゆっくり考えて返信したい、という時には気が重い。
既読マークがつくからである。
逆も然り。
なかなか返信がなかったりすると、気にしないようにしてても、
あれ?なんか気に障ること言ってしまったかな…
などという気持ちになることが多々…多々あるのだ。
メールだと、手紙に感覚がいくらか近づく。(仕事メールは別として)
ゆっくりと考えて返せるし、平気で待てる。

じっと待つ、ことが難しくなった。
「分からない」モノ、コトに対してじたばたしてしまう。
現代人の課題なんじゃないかなと思う。いや、最近でなく、じつは結構昔から言われてたりする。
「能動的に待ってみる」ことを、やってみていいんじゃないかと思う。

なんてことを書いてから数時間。(こわくて何時間か書けない)
この店は実は存在してないのか?誰からも見えてないのか?お客さんの記憶の中からうちの記憶だけすっぽり抜けたのか?
というくらい人がこなくて、不安になっていると、夏葉社の島田さんから注文した書籍発送のメールが届く。
「店」でなく、個人である「私」に返信してくれているようなメール。
働き方、生き方を見直すきっかけになった本のうちの一冊が島田さんの本だった。
本の中の人じゃなくて、本の通りの人だな、と思った。
「どうか売れますように」という島田さんの文面をみて、こんなに誠実で、実直な仕事をする人がいるんだなとまた勇気を貰いながら、いろんな人に本が届いてくれるといいと思った。届けなきゃ、と思った。

どうか売れますように。

あわい堂

本と珈琲のあるところ

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